月経前症候群(PMS)が辛い時のハーブとアロマは?

月経前症候群(PMS)が辛い時にハーブやアロマを使ったことがありますか?

男性には分からないこのイライラや不安感・・・。
私の場合は月経前3~5日前位になると、何だかだたら腹ん立つだよ!(甲州弁訳:すごく腹が立つんです!)
主人にも「お前生理前か?」と言われることがあります(生理前ではない時にも言われたりしますが・・・)。
この月経前症候群。
人によって症状は様々ですが、別に何があったわけでもないのにイライラして腹が立ったり、逆に不安になったり。他者からの何気ない言葉に傷ついたり・・・。頭痛や下腹部、腰の痛み、便秘や過食なども出現。
自分ではどうにもコントロールができません。
だって、女性ホルモンの仕業だもの。
女性ホルモンは大きく分けて卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の二つがあります。
このホルモン達は脳の視床下部からの指令(性腺刺激ホルモン)で動き出します。
視床下部からの指令を受け、下垂体前葉で卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンが形成され、卵巣へ放出。
指令を受けた卵巣からは卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が形成され、子宮等を標的器官とし、卵胞から分泌されます。
この卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の繰り返しにより月経周期が作られています。
このように微妙な調整により、ホルモン分泌は抑制と刺激を繰り返し厳密に調整されています(フィードバックシステム)。
と、ここで月経前症候群(PMS)の話に戻しましょう。
先にお話ししたように、私の場合は3~5日前あたりに症状が出始めますが、だいたい月経の10~5日前から症状が出始める方が多いようです、はっきりこれといった原因は解明されていないようですが、排卵に伴う黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響だと考えられています。
では、快適にこの時期を過ごすにはどうしたらよいのでしょう?
身体や精神面の症状が強い場合には薬物療法やホルモン療法などの治療が行われますが、メディカルハーブやアロマテラピーなどの植物療法を取り入れてみるのもよいでしょう。
メディカルハーブの活用例を挙げますと、鎮静・鎮痙作用をもつジャーマンカモミールを痛みや不安のある時に。
中枢性の鎮静・鎮痙作用をもつパッションフラワーは、イライラや興奮時、気分の落ち込みが辛い時に、ジャーマンカモミールとブレンドすると良いでしょう。
落ち込みやうつっぽい症状であれば、セントジョンズワートも役立ちます(医薬品と併用する場合には注意が必要です。詳しくはメディカルハーブのお部屋:セントジョンズワートをご参照ください。:http://oliveleaf-aroma.com/medical-herb-room/stjonswort/)

子宮や骨盤周囲の筋肉の緊張を緩和(弛緩)する働きを持つ、ラズベリーリーフは月経前症候群やその予防や緩和に役立ちます。
アロマテラピーでは鎮静・鎮痙作用をもつラベンダーやローマンカモミール、クラリセージなどの精油を、精神面の安定や腹部や腰痛のケアに温湿布やトリートメントで用いるとよいでしょう。
そのほか、気分の落ち込みにはスイートオレンジやベルガモットなどの精油もお勧めです。
芳香浴やアロマバスに取り入れれば、爽やかな優しい香りが、落ち込んだ心にパワーをもたらしてくれるでしょう。
ちなみに私はベルガモットの香りが好きなのでよく使用します。ジャーマンカモミールはミルクティーにすると飲みやすくとても美味しいので、あなたの好きなハーブで好きだと感じる香りを楽しみながらリラックスしてみてください。
注:オレンジやベルガモットは皮膚刺激の可能性があるので、トリートメントなどで皮膚に使用する場合は、使用後12時間は紫外線を避けましょう。

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