不眠。寝つきが悪い。安眠したい！そんな時には？

もちろんラベンダーでしょう！？
そんな声が聞こえてきそうですね。

私がラベンダーが不眠に良いと知ったは、１４年程前です。
介護施設で介護職として仕事をしている頃でした。
その施設では介護士の担当はお部屋毎になっていました。
先輩介護士が担当するお部屋のおばあちゃんの棚の上に、ラベンダーのドライフラワーが飾られていました。
その当初、お恥ずかしながら、ただキレイというだけで、「これ、可愛いですね。」と先輩介護士に声を掛けたところ、「これ、ラベンダーだよ。不眠に良いと聞いてつるしてあげたの。本当に効果があるかどうか知らないけどね」と笑って話していました。
担当のおばあちゃんのことを思って飾ってあげた気持ちの優しさに自分も見習わなければと思ったのと同時に、私はその当時、植物にそのような作用があるなんて考えたこともなかったものですから、ラベンダーが不眠に良いと言うことにびっくりしました。
それからだんだん「アロマ」に興味を持ち始め、実際に使用したりするようになったのですが、ラベンダーの香りがどうも苦手で・・・。
これを焚いて香りを嗅いだところで眠れやしない。
身を以て好きではない香りはあまり有効ではないのだと実感しました。

それでも年齢を重ねるうちに、ラベンダーの香りに抵抗がなくなり、今では「良い香り～。」と感じるようになりました。

こんな経験から今回のお題にさせて頂いたのですが、なぜラベンダーなのでしょう？
ラベンダーに含まれる、酢酸リナリルやリナロールという成分が鎮静作用を持つことからでしょうか。

それでは酢酸リナリルやリナロールを含んでいる精油を用いればラベンダーでなくても良いのではないでは？

テレビの放送をきっかけに、ラベンダー＋オレンジ＝安眠。というルールが浸透していますが、その香りが心地よく、良い香りとだと感じれば、寝つきが良く、目覚めが良いという良質な睡眠がとれるでしょう。
でも、昔の私のようでしたらどうでしょう。きっと、ラベンダーは入れず、別の香りとオレンジを選んでいたと思います。

では、ラベンダー以外にどのような精油があげられるでしょう？

酢酸リナリル、リナロールといった強い鎮静作用を持つ精油である「クラリセージ」でしょうか。
高ぶった気持ちを穏やかにする作用があります。
この香りを嗅いだ後やトリートメントを行った後は運転をしないようにしましょうと言われるほど鎮静作用が高い精油です。
ただ、私はこの精油も苦手なのです。
でも、体調によっては「嫌ではない香り」となるので、ホルモンバランスを整える時など、オレンジやベルガモット、ペパーミントなんかでブレンドして使うことはあります。
＊クラリセージは妊娠中の方やホルモン療法をしている方は使用しないでください。

他には？

優しい香りの「ネロリ」も安眠には良いでしょう。
でも、「ネロリ」はかなり高価な精油です。
私にはもったいないので、代わりに「プチグレン」で代用します。
ネロリはビターオレンジの花。プチグレンはビターオレンジの葉から抽出される精油ですから、香りは違えども、作用はまあまあ似通っているかと。
ミカン科なので、同じ科のオレンジやレモン、ベルガモットなどとブレンドすると香りも良いと思います（私は好きです）。

他には・・・？

酢酸リナリルやリナロールが入っていなくても、「フランキンセンス」や「ローズ」、「ゼラニウム」など、心を穏やかに導く作用のある精油を使用すれば、副交感神経が優位になり安眠へと導くでしょう。

でも、やはり一番大事なのは、自分が好みの香りかどうかということです。

私の最近のブレンドは、ベルガモット（２滴）シトロネラ（１滴）ペパーミント（１滴）ラベンダー（１滴）。これを寝る前にディフーザーで焚きます。
えっ！と思われる方もいらっしゃるでしょう。
頭がさえてしまいそうなブレンドですものね(笑)。
なんでもやたらと加えたわけではありませんよ。
①自分が好きな精油であることと鎮静・精神安定（ベルガモット）。
②季節柄蚊よけ（シトロネラ）
③好きな香り、鎮静（ペパーミント：少量の使用で鎮静に働きます）
④鎮静、香りの調整（ラベンダー：ラベンダーを入れなくてもよいのですが、全体的にキツイ香りなので、ラベンダーを入れることで、全体の香りを落ち着かせます）。
私には良い香りだと感じます。

いかがでしたでしょうか？
単に「安眠」といっても色々な精油が当てはまるのです。
そして単品で使用するより、ブレンドすると尚良いということを知って頂けたでしょう。
あなたもまずはご自分の好きな香りを選んで、症状や目的にあったブレンドを楽しんでみてくださいね！

市場相場はなんと3,000円相当。
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