安眠や不眠対策に役立つメディカルハーブは?

安眠や不眠対策に役立つメディカルハーブは?

1つ前の「ちょっと役立つブログ」で紹介したのはアロマテラピーで使用する精油の紹介でした。
今回はメディカルハーブではどのようなハーブがあるのか紹介します。

精油の内服は日本アロマ環境協会では推奨していませんので、内服はお勧めしませんが、メディカルハーブであれば飲用ことができます(だたし、持病や妊娠、妊娠中、授乳中などにより禁忌となっている場合もありますのでご注意ください)。

では?どのようなハーブがあるの?

「不眠や安眠に良いから」とバレリアン、ジャーマンカモミール,パッションフラワーなど不眠や安眠に良いといわれるハーブなら何でも良いか?
味はもちろんですが、まず、あなたの眠れないという症状が、どうのようなことが原因なのか?どのような状況なのか?考えてみたことはありますか?
例えば、興奮して眠れないのか?不安や悩みがあって寝付けないのか?途中で起きてそのあと眠れないのか(中途覚醒)?朝早く目覚めてしまうのか(早期覚醒)?など。
残念ながら、その症状にあったハーブは「これだ!」と言う、薬のような作用ありませんが、いくつかご紹介させて頂きますのでご参考になれば、と思います。

興奮して眠れないのであれば、心を穏やかに落ち着かせるハーブを。

例えば、鎮静作用があるジャーマンカモミールでリラックス。
王道かもしれませんが、寝る前にミルクティーにして飲むと美味しいですし、ミルクに含まれるカルシウムにも神経の興奮を抑制する作用があるので相乗効果が期待できますね。それに、骨は夜作られますのでカルシウム補給にも良いです。
リンデンレモンバームにも鎮静作用がありますのでリラックスするには良いハーブです。

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不安や悩み、緊張から寝付けないのであれば、気持ちが楽になるようなハーブを。

緊張の緩和・・・と考えるとバレリアンあたりがあげられるでしょう。美味しくないのですが、昔から神経性の睡眠障害に役立てられています。就寝前だけでなく不安や緊張がある時に日中服用することもできます。*車の運転や機械の操作をする場合に集中力が減少する可能性があるとされていますのでご注意ください。
精神的な不安や悩み、緊張といった症状にはパッションフラワーもよいでしょう。
神経系の緊張による不眠にはレモンバームもよいので、パッションフラワーレモンバームをブレンドしてもよいでしょう。

中途覚醒((一晩で2回以上目が覚めてしまう)してしまい、質の良い睡眠がとれなくなっている場合には?

リンデンはいかがでしょう。精油成分のファルネソールの優しい甘い香りで飲みやすいハーブで、鎮静作用があります。
オレンジフラワーもよいでしょう。オレンジフラワーには鎮静や緩和作用があり、精神的に不安があるなど心が原因(心因性)の不眠などに用いられており、子供にも用いることができるハーブです。リンデンオレンジフラワーとのブレンドが有名ですよ。

早期覚醒してしまうようなうつ傾向のある人は?

セントジョンズワートはいがかでしょう。
「不眠」に良いというわけではありませんが、何かが気になって目覚めてしまったり、くよくよ考えたり、自分を責めるなどして良く眠れないなどうつっぽい症状など心の不安定な時には役立ちます。
うつ病の人は沢山の不安やストレスを抱えていることが多く、脳内のセロトニンの量が少なくなってしまうと言われています。
セロトニンには、緊張や興奮時に分泌されるアドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどを抑制する働きがあります。
セントジョンズワートにはこのセロトニンの分泌を調整する作用があると言われていますので、ティーやサプリメントなどで摂取すると良いでしょう。
ただし、睡眠薬や既に抗鬱剤などの薬を服用しているには注意が必要です。薬物代謝酵素を誘導してしまうので、薬の作用が十分発揮(弱まる)できなくなる可能性があります。また、妊婦さんの使用もお勧めしません。
≪併用に注意が必要な医薬品≫
インビジナビル(抗HIV薬) ジゴキシン(強心薬)
シクロスポリン(免疫抑制薬)    テオフィリン(気管支拡張薬)
ワルファリン(血液凝固防止薬) 経口避妊薬


いかがでしたでしょうか?
「眠れない」と言っても、その症状は様々です。
質の良い睡眠には副交感神経を優位にする必要があります。
ついつい寝床に入ってからもスマホをいじってしまいますよね。そうすると交感神経が優位になってしまい質の良い睡眠の妨げになってしまいます。
まずは生活、食事(栄養)や運動(活動)など、生活習慣を整えたり、寝具や照明、音など環境面にも配慮することが大切です。
そして、そのお手伝いとして植物療法(ハーブやアロマテラピー)も取り入れてみてくださいね。

 


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