~ネトル~関節の病気を全て治してくれる?

~ネトル~関節の病気を全て治してくれる?!

こう書いてしまうと医薬品医療機器等法に触れてしまいそうですが、「サレルノ養生訓」の一説にそう書いてあるんですも~ん。

第64章 イラクサについて
イラクサは病人たちに眠りを与え、また不快な吐き気を取り去る。
それは、慢性の咳を鎮め、疝痛も癒してくれる。
肺の冷気、腹の中の潰瘍を追い出し、関節の病気をすべて治してくれる。
注釈:ヒポクラテス全集ではイラクサが婦人病関係その他で浄化、鎮痛に効果があることを伝えている。
*引用「サレルノ養生訓」とヒポクラテス:著)大槻慎一氏 監修)澤元亙氏

このように古代ギリシャ、医学の祖として知られるヒポクラテスまでも「ネトル=イラクサ(Urtica)」について触れているのですから、ちょっと興味がわきませんか?

≪ネトル≫
学名 Urtica dioica(ウルティカ ディオイカ)
和名 セイヨウイラクサ    英名:Nettle、Stinging nettle
科名 イラクサ科

*ネトルについての簡単なプロフィールは当サイト内ご参照下さい。
http://oliveleaf-aroma.com/medical-herb-room/nettle

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

\メディアで話題/「ネトル」ハーブティー茶葉15g 楽天
価格:486円(税込、送料別) (2018/12/28時点)


ネトルの葉っぱにはとげとげした刺毛があります。
この刺はカルシウムでできているそうで、その中にアミン類であるヒスタミンやセロトニン、コリンなど、アレルギーを引き起こす成分が存在しているのです!
なので、触ると痛い!痛くて「いらいらする!」=イラクサ。
蕁麻疹のように痒くかぶれる!=蕁麻(ネトルの別名)。
ダジャレ?いえ。ハーブの先生から聞いたのでたぶん本当でしょう。
先日たまたまテレビで枝豆にはコリンという成分が含まれており、肝臓を助ける作用があるという内容のことをしていました。
ちょっと調べてみたところ、この「コリン」という成分は認知機能の維持に役に立っているのではないかという研究が海外ではなされているそうですよ。

・・・とそれはさておき、素手で触ると大変なことになるネトル。
イギリスではそこら中に自生しており、料理にも使用されているそうです。
スープや茹でて食べても良いようですが、私はハーブティーやチンキとしてしか活用したことがありません。一度食してみたいものです。ちなみに生で食べるのは止めましょう。

ネトルは古くから婦人病に用いられていたという理由の一つに、造血作用があります。
ヘモグロビンに構造が類似している「クロロフィル」を豊富に含んでいることがあげられます。
この造血作用を期待し、貧血になりやすい妊婦さんや授乳期に、鉄分、ビタミンC、葉酸が含まれているネトルは手軽な栄養補給となりますよね。

おっと・・・表題の「関節の病気を全て治してくれる」についても触れなくては!
昔からネトルは抗炎症剤として、関節痛やリウマチの治療に使われてきました。
炎症を引き起こす免疫細胞の生産や作用を阻害する、ということが臨床実験でも示されており、昔からこのような目的で使用されることの裏付けが既にできているそうです。
リウマチは病理学的には自己免疫疾患と言われています。また、花粉やアトピーも免疫系の疾患ですから、浄血や造血作用のあるネトルは体質改善の目的で利用されるというわけです。
私は花粉症があるので、春先によく使用します。
ミネラル豊富でクセがなく飲みやすいので日頃から取り入れると良いでしょう。

まだまだネトルには興味深い作用がたくさんあります。
今後も折に触れて紹介していきたいと思います。

注:適切な使用においては安全なハーブです。妊娠中や授乳中の使用についての問題は報告されていませんが、最終的な安全性は確立されていません。



https://oliveleaf-aroma.com